守破離の山田錦・吉川2016です。吉川町福井57番地の山田錦を使用した守破離ですが、そこの農家さんが米作りをやめてしまったので、これが最終ロットだそうです。2017年3月製造、出荷は同9月。良い方向に熟成してるといいな…と期待を込めて、シュボっという音とともに開栓。まだガスがちゃんといます。注ぐと極細かい泡がグラスにびっしり^ ^ 口当たりは軽快なシュワ感。香りは穏やかながらマスカット系に思えます。ひと口含んで…!何だこの旨さ!まろやかな旨さ!うっすら感じる甘味は間違いなく山田錦の米甘さです。まぁるく磨かれた球体の様な旨味の塊。そこにまるで嫌味のない上質な酸が寄り添って、切れ際に余韻を整えるための僅かな苦味。8月に飲んだ山田錦は徐々に味が乗って来たんですが、これはいきなり旨さがMAX!いや、もう味なんて最終的には好みの問題ですが、これこそ個人的な好みのど真ん中。1ミリも外してないところにズバッと来ました。文字に表現出来てない味の細かなニュアンスに至るまで全部好き^ ^ …と口開け初日に大興奮してしまいましたが、2日目以降も旨味の澄みきった美しさは変わらず。ただ守破離にしては早めにシュワ感が後退しました。あと徐々に酸が強くなって来たのと、切れ際の苦味がハッキリしてきました。それでもやっぱり旨いんです!⭐︎5です!結局まつもとの造りが好きなもので…^^;