251回目のレビューです。
純米大吟醸 磨き二割三分 獺祭 温め酒
まず私が熱燗大好きです!磨き二割三分を熱燗です。普通はしません。呑む前から期待が止まりません。
熱燗専用の獺祭しかもこの高精米!これは初めての経験です。熱燗温度は50度を少し超えるぐらいがオススメらしく、かなり高めの温度設定ですね。通常お燗向けのお酒は低精米で米の旨味を引き出すのですが、こちらはビックリするぐらいの高精米で手間ひまかけたこだわりの熱燗。
まず薄っすらと色味があります。口当たり優しく米の旨みが口の中に広がり、バランスのとれた程よい酸味、後味はスッキリしていて辛さが舌に残らない。癖が少なく、上品な純米大吟醸の熱燗ですね。
ぬる燗ぐらいになると吟醸のいい甘さがでてきて逆にその甘さは邪魔な感じがあり、このお酒の熱燗は少し高めの温度が合いますね。
冷やでも呑んでみました。香り穏やかなリンゴや洋梨のような吟醸香があり、口当たりは強すぎない軽やかなフルーティさがあり、後味は優しく酸味がスゥーと引いていきます。まずまずの純米大吟醸酒で旨いけど、わざわざ冷やで呑まなくてもいいかなという印象。
熱燗に呑み慣れていると普段呑むお酒とは随分と違いがあり面白い味わいです。香りや癖、酸味がどれも強くないです。普段呑み慣れない人たちには敬遠されがちな熱燗ですが、香りや癖、酸味が主張し過ぎないので、普段熱燗を呑まない人たちがこれを呑んだらきっと呑みやすくて受け入れやすいと想像でき、非常に呑みやすい味わいに整っています。
通常の獺祭 純米大吟醸二割三分を熱燗にすると、フルーティな香り、甘みや酸味が明らかに邪魔をしますね。熱燗専用のこちらは味わいの邪魔をする過度なフルーティさはなく、控えめですが純米大吟醸ならではの綺麗な甘みや味わいがあり、熱燗の良さも出ていて美味しいです。でも個人的には熟成感のあるお酒の熱燗が好きなので、この高精米でいい価格の味わいを考えるとコスパは良くないのかなと思ってしまいますが、熱燗初心者の人たちがこのお酒を入口に熱燗を好きになってくれたらと思う一本ですね! #note83