「南国土佐の醸し道」
高知・酔鯨・純米吟醸・精米歩合50%
・伊勢丹で酔鯨のお姉さんから新商品「れのわ」を買った時に、ベンチマークもやっぱり要るよな、と純米吟醸もセットで買ったのだった。
・有名な話だが、酔鯨は吟醸酒の精米歩合を、常に他より(基準より) 10%多く(贅沢に)削っている。この純米吟醸だと特定名称の基準では60%のところを50%まで削ってるし、大吟醸は50%のところを40%まで削るのが酔鯨基準。削りゃあ良いってわけでもないが、質優先のこだわりではある。
・しかし、やはりいわゆる「吟醸造り」にとって南国土佐の暖かい冬はハンディキャップなのだろう。材料のハードルを上げるだけでは酵母がひーひーとエステルを吐くには足りないので、吟香を前面に押し出すような単品賞味の戦いは捨てる。そして香りは控えめに、しかしさっぱり飲み口の質にこだわって主戦場を食中酒に定める。これが酔鯨のゲームプランなんですね。
・純米吟醸の割に上立ち香も含み香も控えめ。だけど飲み干す瞬間にすっと立ち上がる含み香は心地良い。ベースの旨味も酸味がくどくなくて上品なので、これならぱくぱく食べながら料理の後味をお酒で流しながら、最後にキュッと吟香も楽しめる。
・単品賞味や乾き物とかでちびちび飲るんではなくて、しっかりとした食事と一緒に、健全に楽しむべきお酒ですね。
<旧サイトから引っ越し分のため日付は正しくありません>
特定名称
純米吟醸
原料米
その他
テイスト
ボディ:普通 甘辛:普通