「酔鯨の考える世界基準」
高知・酔鯨の新製品『れのわ』・純米・山田錦・精米歩合70%・アルコール分13%
・ちょっと珍しいお酒でも手に入れようかと伊勢丹の地下売り場に。あ、今日も試飲販売やってるな。だいたいデパ地下の試飲販売はおばちゃんが「これ売れてますわ」「皆さんこれ美味しい言わはりますわ」みたいのが多くてめんどくさいので拒絶することが多いのだ。今日は酔鯨さんみたいだけど…おお、今日の売り子さんは高知から来た可愛いお姉さんだったか。
・まぁそれだけでは心が動かない堅物なので(笑)「いまさら酔鯨でもあるまいて」と顔に書いてあったのを見抜かれたのか「こっちの可愛いラベルが酔鯨らしからぬすごい新製品なんですよー、先週発売したばかりで、私も飲んだら13度とは思えないパンチもキレもあって、それで、それで…」仕方あるまい、おじさん買っちゃう。(愛)
・マジに1週間前に発売された酔鯨の新商品。キャンペーン中なんですね。酔鯨史上、最も高い日本酒度(+8)と、最も低いアルコール度(13%)を達成、というか組み合わせた新作らしい。お姉さんに高知酵母なの?って聞いたら「これも初めての試みで、高知酵母と熊本酵母を組み合わせてるんです」ふーん、それは面白いじゃん。それに笑顔が可愛い。(関係ない)
・飲んでみると、すごく素直でさらっと入る。でも確かに13度とは思えないですね。普通の度数のお酒のつもりで飲み干すとすっと消える感じのキレの良さ。13度と知っていればそうかなと思うし、知らなければ気づかないのではないかな。そもそも日本酒はワインに比べてアルコール度数が高いので、世界でワインの市場に挑むには本来は12度前後で投入しないと本当のチャレンジにならないわけよ。16度ではどんなに美味しくてもハードリカー扱いになって非日常種目になるんだよね。酔鯨の個性を活かしながらの13度のチャレンジは世界(基準)への挑戦の一歩と見た。
・酔鯨らしく上立ち香も酸味も抑え気味なんだけど、うまさというか存在感は失わない。日本酒度が上がっていることからも確かにコクみたいのは減ってはいるが、薄くなって物足りなくなった気はそれほどしない。13度に下げた分、全体的に同縮尺でこじんまりした感じはあるが、逆に先に触れたように12度前後を求めるニーズには良い選択肢が生まれたかもしれないですね。
・食中酒として13度ということを売りにして、男性にも女性にもワインのつもりで気軽に杯を重ねてください、という感じになるので上手く伝えればかなり便利かもしれない。よく考えれば酔鯨本来の食中酒路線のど真ん中を拡大していく製品投入だったのですね。
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