酒どころ新潟の加茂市に明治26年創業。120年以上にわたり地元の銘酒として愛される一方で、2016年、彗星のようにデビューした新ブランドが大ブレイク。荷札を使ったインパクトのあるラベルデザインによる、その名も「荷札酒」の登場で、全国にその存在を知らしめるところとなった。造り手は弱冠25歳の次期蔵元、田中悠一さん。電子工学専攻の“理系男子”だったが、「獺祭」や「十四代」に出会って日本酒の味わいに開眼。一転して、酒造りの道を志すことに。 「荷札酒」シリーズは、精米歩合50%以下の純米大吟醸が基準モデル。新潟酒らしい清涼感、上品な吟醸香、淡麗な味わいを基調としつつ、米の甘み、酸の存在感も表現したモダンな酒質が持ち味だ。山田錦、五百万石、雄町、愛山などの原料米別のほか、タンク違い、濾過や火入れの有無による多彩なバージョンも。「SAKE CONPETITION」をはじめとする審査会でも入賞を果たすなど、ポテンシャルの高さと伸びしろに注目が集まる。(堀越典子)
荷札酒のクチコミ・評価
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荷札酒の銘柄一覧
銘柄 |
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荷札酒 槽場汲み 純米大吟醸 無濾過 仲汲み原料米:山田錦、精米歩合:50%、アルコール度:15% |
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大吟醸 米袋 無濾過原料米:山田錦、精米歩合:50%、アルコール度:15% |
純米吟醸 米袋 無濾過原料米:五百万石、精米歩合:60%、アルコール度:15% |
吟醸 無濾過精米歩合:60%、日本酒度:1、酸度:1.3、アルコール度:15~16% |
荷札酒 純米大吟醸 無濾過 月白原料米:山田錦、精米歩合:40%、日本酒度:3、アルコール度:15% |
荷札酒 純米大吟醸 生原酒 紅桔梗原料米:秋田酒こまち、精米歩合:50%、アルコール度:15% |
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荷札酒 純米大吟醸 無濾過生原酒 愛山原料米:愛山、精米歩合:50%、アルコール度:15% |
荷札酒 純米大吟醸 無濾過生原酒 八反錦原料米:八反錦、精米歩合:50%、アルコール度:15% |
荷札酒の酒蔵情報
名称 | 加茂錦酒造 |
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特徴 | 1893(明治26)年創業。新潟県加茂市で「加茂錦」という酒を醸してきた同蔵だが、現在製造蔵のみ同県新潟市内の元繊維工場だった場所に移転している。2016年、1992年生れの若き田中悠一氏が大学の籍はそのままに、実家である蔵に戻って自ら杜氏として醸造し、新しくリリースしたのが、ラベルに貨物の荷札を模した「荷札酒」シリーズだ。 山田錦、雄町、秋田こまち、五百万石、雄町、愛山などさまざまな米違い、タンク違いをラベルで表現し、それぞれの要因で味わいが変化することを伝えている。従来、醸造学を学ばずに酒造に携わる場合はまず独立行政法人酒類総合研究所が行なう酒類醸造講習で醸造の基礎を勉強するケースが多いが、田中氏はそれを経ずにほぼ独学ともいえる状態で醸造する。 「一度飲んだ酒の味わいは覚える」ので、そこから醸造の過程を想像するそうだ。こうした天才的なエピソードと、日本酒愛好家だけでなく、日本酒に苦手意識がある人にさえ受け入れられるバランス良い酒質が相まって、業界の話題をさらった。酒の味わいだけでなく、醸造の設備、工程、働き方改革も行ない、持続可能な酒づくりをめざす。田中氏の「とにかく日本酒が好きだ」という想いだけではない、冷静で鋭い物事の考察は今後も業界内に新しい風を吹き込むだろう。(関 友美) |
酒蔵 イラスト |
(加藤忠一氏描画) |
銘柄 | 荷札酒 加茂錦 壱久 越後仕込 翁の夢 |
HP | 酒蔵ホームページはこちら |
所在地 | 新潟県加茂市仲町3−3 |
地図 |
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