會津宮泉 吟醸
五百万石100%
精米歩合50% アルコール分16度
飲んでみたい、というよりいつ飲もうかと考えていた
こちらのお酒。
福島県内にのみ流通させてる宮泉の吟醸の話し。
そもそも宮泉は県内のみの流通品でしたが、
純米酒が高評価を頂くのに伴い、県外にも出すように
なったそうです。
それでも冩樂と宮泉の製造割合は9:1。
メジャーなお米での醸造は9、希少なお米の醸造や
試験的な取り組みは1。
世間的には冩樂が取り上げられてますが、宮泉って
面白い位置付けである事を今回酒屋の主人に教えて
頂きました。
さて、吟醸酒とは、精米歩合で60%以下にお米を削って
低温長期発酵させたものを言いますが、
これだけ市場に純米と純米吟醸が溢れていることを考えると、もしかすると忘れ去られようとしているのかも?と。
日本酒がここ最近のように洗練されたものになる前、
色んな酒蔵が質より量に走っていた時代はそれこそ
アル添を行い、飲むとカ〜っとなる、そんな鬼殺し的な
大衆酒が溢れていたのだと思います。
そんなアル添のマイナスイメージが残るなか、
敢えて吟醸酒を作るのか?
また、昔と違って高付加価値=高単価で高収益を考えるなら
純米吟醸or純米か?
そんな中で宮泉銘醸が出した結論は、以前のシェルパさん
レポートの通り、技術を伝承する意味でも吟醸を
ラインナップに揃えるということ。
そんな技術の粋を嗜むのもまた楽しいことです。
さて、私も前置きが長くなりました。
上立ちはやっぱり宮泉。
薄メロン〜マスカットを感じさせる甘美な香り。
一口目。
爽やかな甘み、そしてアルコール感を感じさせる薄辛味が
口の中に広がります。
飲み慣れている純米と比べて、スッキリしてます。
旨味が薄いともいうか。
最近は気付けば純米か純米吟醸を手にしてるからか
旨甘先行が自分の好みですが、
これも一つの味わいなんだなぁと楽しめました。
アテはすーさん直伝のネギサラダに大和芋の短冊、
そして比較対象のマスカット。
香りは確かに。でも一緒に食べるものでは無いですねσ(^_^;)
そんな訳で、今回は飲むことにもお勉強にも
良い機会頂きました!アザース!
特定名称
吟醸
原料米
五百万石
酒の種類
一回火入れ
テイスト
ボディ:軽い+1 甘辛:普通