仕込み10号 特別純米。
香りはあまり立ちません。口をつけるとピリッときてシュワーです。それはいいんだけど、これはさすがに酸味が強過ぎるかなぁ…良く言えば白ワインっぽいとも言えますが。山間にしては甘くないし、まだ固いのか旨味は全然弱いし。明日以降の変化に期待して今日は程々にしておきます。
2日目。
単体でひと口…上顎だけに酸っぱい味が広がるような、舌の上に旨味が乗って来ない感じです。うーん。甘辛い牛の時雨煮をパクッとやってからもうひと口…あー、旨いやん!時雨煮の甘旨味とこの酒の酸味の組み合わせが丁度いいんでしょうね。つまりは旨味が伸びて来ればこのお酒は絶対旨くなるってことだし、まぁ山間がこのまま終わるとも思えないし…よし、ちと放置してみよう。
7日目。
おー、旨味が膨らんでる。2日目より確実に美味しいです。放っておいたからと言ってこうなる保証はなかったけど、この賭けは勝ち^ ^ ただもうあとちょっと伸びるのか、ここらが限界か、微妙な雰囲気でもあります。よし、あと1日だけ置いてみよう。
8日目。
いやいや、良いね〜w 昨日飲みきらなくて本当に良かった^ ^ 若干酸味が落ち着いてきたのもありますが、旨味がしっかり膨らんで、すごくいいバランス。五味云々を捨て置いて、甘過ぎることなく中庸な旨味と酸だけのシンプルな世界観なんですが、何か広がりを感じると言うか、スケールの大きな味わいと言うか…ちょっと何言ってんだか自分でもよく分かりませんが^^; とにかく最後は美味しくフィニッシュできました。
それにしても山間って何か安定しないお酒ですね。まぁ大抵どこかのタイミングで甘旨口に感じるってのはありますが、仕込み番号ごとに味の出方も伸びかたも酒質の強さもバラバラ。何か、全てがチャレンジタンク??みたいな^^; 他の有名蔵だと大抵もっと安定した蔵の味幅ってもんがあると思うんですけどね〜。それでいてどの山間もそれぞれに楽しく飲めるし、当たりの時は本当に素晴らしいという、型にハマらない面白さ。どこか無邪気でヤンチャなところがあって、それがまたこの銘柄の魅力になっていると思います。
特定名称
特別純米
原料米
たかね錦
酒の種類
無濾過生原酒