蔵元の久慈浩介さんは、東京農大の出身。岩手県二戸市の蔵へ戻ってから、自ら先頭に立って改革を断行し、若い蔵人たちと酒づくりをしてきた。改革のひとつは、炭濾過をやめたこと。南部美人の酒が薄黄色なのはそのためで、「これが酒本来の色。きれいにつくれば炭濾過は必要ありません」と言う。地元の酒米ぎんおとめには、試験醸造から関わっており、契約栽培をして全量買い上げ、特別純米酒と大吟醸をつくっている。この特別純米酒が、2017年のIWC(インターナショナル・サケ・チャレンジ)でチャンピオン・サケに輝いた。やさしい果実の香りと上品な米の旨味があり、キレも良い。ほどよい酸があるので、お燗にしても旨い。私の利き酒会で、真っ先になくなるのがこの酒だ。全量麹づくりの酒で仕込んだ糖類無添加の梅酒も評価が高い。(江口まゆみ)
南部美人のクチコミ・評価
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南部美人(岩手県) 純米大吟醸 720ml桐箱入り (02751)木箱入り【あす楽対応_関東】【あす楽対応_東海】【あす楽対応_近畿】【楽ギフ_包装】【楽ギフ_包装選択】
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純米
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南部美人の銘柄一覧
南部美人の酒蔵情報
名称 | 南部美人 |
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特徴 | 1902年(明治35年)創業。「南部美人」という銘柄は、第二次世界大戦後の1951年(昭和26年)、3代目・久慈秀雄氏が戦争から戻って酒造りを再開する際に、“地元が誇る銘酒を造ろう”という決意を込めてつけられた名前だ。 早くから輸出にも注力し、1997年には任意団体「日本酒輸出協会」を立ち上げ、海外輸出を本格的にスタートし「Southern Beauty」「Southern Belle」の名で親しまれてきた。近年では清酒と糖類無添加梅酒とで「コーシャ(kosher)」認定を取得している。「日本航空」ファーストクラス機内酒、「エミレーツ航空」や 「エティハド航空」国際線の機内酒、2010年FIFAサッカーワールドカップ南アフリカ大会の公式日本酒として選ばれるなど、輸出39か国を中心に世界中で愛されている。 活躍の場を着実に広げ続けているのは、5代目・久慈浩介氏の尽力によるところが大きい。東京農業大学醸造学科で小泉武夫教授に指導を受け、卒業後修業をへて蔵に戻ってから炭素ろ過の撤廃など様々な改革に取り組んできた。 南部杜氏である松森淳次氏とともに岩手県認定「青年卓越技能者表彰」も受けている技術力を活かして「awa酒」、瞬間冷凍貯蔵(スーパーフローズン)生酒の開発、酒づくりに人工知能AIを導入するなど日本酒文化のさらなる発展に寄与しており、その目覚ましい活躍は業界内外から注目を集めている。(関 友美) |
酒蔵 イラスト |
(立川哲之氏撮影+加藤忠一氏描画) |
銘柄 | 南部美人 VEGALO |
HP | 酒蔵ホームページはこちら |
所在地 | 岩手県二戸市福岡上町13 |
地図 |
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