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関西地方の日本酒ランキング2024

更新日時:2024年05月15日

近畿地方は本州の西部に位置し、古くから日本の文化・経済の中心地として発展した地域。特に兵庫県の灘地区と京都府の伏見は、近畿の酒どころとしても名高い。灘の酒は中硬水で醸す、キレのあるスッキリとした味わいの「男酒」として、伏見の酒は軟水で醸す、酸味が少なくやわらかな丸みのある「女酒」として知られる日本の二大名釀地だ。大手の酒蔵も多く集まることから、酒蔵めぐりも楽しめる。

灘の酒を300年以上支えつづけてきたのは、日本三代杜氏の一つに数えられる丹波杜氏。兵庫県では山田錦などの高級酒米を使って醸されることが多く、丹波杜氏に代々受け継がれる伝統的な醸造技術と革新的な技術の融合によって、旨口の酒が造りだされている。また、奈良県は清酒造りの製法の一つである、菩提元の発祥の地。乳酸発酵が特徴的で、後の生酛造りの原点になったとされている。近畿の酒は、清酒の歴史を語る上で外せない存在であり、歴史的背景をふまえて日本酒を味わうとまた違った楽しみ方ができるだろう。