花垣 オーク樽 純米大吟醸
「日本酒の新極地だ」という驚きと感動を与えてくれた1本です。
外観は淡いイエローゴールドで美しい。そして、最大の魅力は香り。香りを楽しむため、ワイングラスで飲むことは必須です。立ち上る樽由来の芳ばしいバニラ香、そして吟醸香のフルーティーさもしっかりと共存しています。正直なところ、オーク樽日本酒は、樽の香りに負けてしまって、「ただの白ワイン」になっているものも多くあるなか、ここまでバランスよく仕上げているのは見事でした。
味わいは爽やかで飲みやすい。優しい口当たりで甘さは控えめ。樽由来のスパイシーさと苦みが全体のバランスをよく整えており、完成度の高さを感じました。
この味わいは料理とのペアリングにおいて、五味のバランスを整えることで、より完成度を高めるかと思います。お酒の辛さや苦みはありつつも、ほのかに甘く、フルーティであるため、ツナや鶏肉、豚肉のさっぱりしたホワイトミートが良い相性でしょう。シンプルにフルーツや野菜に合わせるのも良いかと。個人的にはパイナップルなど南国系の甘いフルーツと合わせてみたいです。