文化3年(1806)、福井県永平寺町で創業。酒蔵のそばを流れる九頭竜川沿いに、雨の後、白い蒸気が一直線に天に続く様子を伝説の白龍になぞらえて酒銘とし、7代にわたって伝統を築く。 6代目・吉田智彦氏が福井県で初めて山田錦の自社栽培に取組み、“永平寺テロワール”を掲げた。妻の吉田由香里氏が7代目を継ぎ、次女の真子氏が杜氏となって酒米の品質向上と自然環境保全に配慮した地域農業の両立をテーマに、全量自社及び蔵人の田圃で栽培された酒米「山田錦」「五百万石」「ハナエチゼン」で醸造。米の風味を活かした旨味のある酒質を表現する。 2021年には香港「シンフォニー」社と共同で、『永平寺白龍』を海外へ輸出するプロジェクトが始動し、2023年に新蔵「吉峯蔵」が完成。全量永平寺産の米で醸した純米酒を直接世界へ届ける試みとして注目されている。(鈴木真弓)
永平寺白龍のクチコミ・評価
永平寺白龍が購入できる通販
永平寺白龍の酒蔵情報
名称 | 吉田酒造 |
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特徴 | 福井県吉田郡永平寺町にて蔵を構える吉田酒造(よしだしゅぞう)。蔵のすぐ裏手には霊峰白山の伏流水を含んだ九頭竜川が流れ、酒造りに適した土地として知られる場所である。創業は1806(文化3)年と古いが、長らく”桶売り”という大手の下請けとしての酒造りが主で、自社として地元に販売する銘柄「白龍」は全体の1割程度であった。しかし時代と共に転機が訪れ契約が打ち切られることになると、質の高い酒を造り自立するために酒米「山田錦」の栽培を始める。古くは稲作農家であったという歴史から田を多く持っており、蔵元自ら土壌改善を重ね品質も収穫量も向上。なんとか酒造の経営も軌道に乗った矢先、蔵元が急逝し、雇っていた杜氏も退職。妻である吉田由香里氏が蔵元を継ぎ、蔵に戻っていた次女、吉田真子氏が酒造りを担うことに。引き継いだ土地に根ざし、風土を生かす「永平寺テロワール」を掲げた丁寧な酒造りを行い、自社や地域の契約農家の造る永平寺町産の米を主に使用。その味わいを大事にするため、2017(平成30)年からは全量純米での製造へと変更した。2021(令和3)年酒造年度全国新酒鑑評会では、自社栽培の山田錦を使った純米大吟醸で金賞を受賞している。 |
酒蔵 イラスト |
(加藤忠一氏描画) |
銘柄 | 永平寺白龍 四季物語 旭泉 游 YOU 三世 吉峯 念 鯖光る Dragon Water 恐竜辞典 DRAGON KISS 九頭竜の夜明け |
HP | 酒蔵ホームページはこちら |
所在地 | 福井県吉田郡永平寺町北島7−22 |
地図 |
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