三千櫻 さくらにごり
めっちゃ炭酸が強くて開けるの大変でした。飲み口はお酒じゃなくてジュースみたいですね。ここまでアルコール感がないお酒は初めてです。これイイですね!
低アルコールですが、愛山のしっかりとしたでも癖がなく優しい甘みと強めのシュワシュワで、物足りなさはありません。フワッと軽やかに口の中で消えていきます。春らしさを感じる、とても美味しいお酒だと思いました♪
ここの蔵はもともと岐阜にあったのを2020年に北海道へと場所を移動しています。
理由は温暖化の影響で、理想として思い描くお酒を岐阜では造ることが難しくなったからだそうです。
日本でもフランスの真似をしてテロワール、つまりそこの土地の個性を感じさせるお酒を造ってブランド化しようという動きが、最近のトレンドだと思います。
しかし、フランスではもうこういう考え方は一部では否定されつつあるようです。
と言うのも、もし土地で味が決まるなら誰が造っても、土地が同じなら味も同じという事になってしまいます。
そんなバカな事があるか!重要なのはどこで造っているかではなく、誰がどんな想いで造っているかではないか!という話みたいです。
テロワールの考え方で言えば、岐阜に留まるべきだったのかもしれません。
しかし、自分たちの満足する味を求めて北海道という新天地を選んだその勇気ある行動を私は支持したい。
環境を人が自らの理想を求めて乗り越えようとする時に、強烈な個性を持った新しいものが生まれる。それが真の意味でのテロワールではないか?
そんな偉そうな事をこのお酒を飲みながら感じました。