「不老泉 純米吟醸 活性にごり 生原酒」
雨と風の木曜日。
予定していた釣りに行けず朝からゴロゴロ。
しかしこのまま一日を終えるのはあまりにもったいない。
そうだ、上原さん行こう。
そそくさと服を着替え、購入したてのおニューの車に乗り込む。
何のことはない、車に乗りたかっただけである。
お気に入りの音楽を聴きながら、雨の湖西道路を約30分北上し、高島の上原酒造さんに到着。
ゆるい空気感漂う玄関の敷居をまたぎ、ゆるい空気感漂うおかみさん(失礼)との他愛ない話に癒されながら二本購入。
周到に用意してきたクーラーボックスに大事に納め、同じ高島の福井弥平商店にも後ろ髪をひかれながら帰路につく。
今日は2年待った不老泉の活性にごり。
不覚にも去年買いそびれたヤツ。
不老泉らしからぬ洒落たラベルに、「これみんな不老泉て気付かないよな」と思いながら開栓。
ブシャー!
しまった。
ノーケアの時に限って吹く活性にごり。
でもなんだか今年も元気で良かった、と笑って許せてしまう不老泉。
その味わいは、今どきの綺麗なにごりとは一線を画すダイナミックさ。
深いコク旨味が大波のようにドバーンと来たかと思うと、深い余韻を残しながら泡と共にスッキリ綺麗にキレていくドラマチックな酒。
今年も出会えたことに感謝してしまう、一年に一度のにごり酒。
名前はにごり酒でも、澄みきった匠の技を感じさせてくれる、そんな一本です。