「不老泉 山廃仕込 純米吟醸 木桶仕込 ひやおろし」
先日解禁になったビワマス釣り。
もうすでに二回行ったのですが、二回ともちっちゃいのが一匹ずつ…。
今回もふて腐れて帰り道に上原さんへ。
何回目だ?このパターン。
例によって玄関開いてるけど誰もいない上原酒造(笑)。
ピンポン鳴らして2分待つと「すんませ~ん!お待たせしました~」とおかみさん登場。
いいんですよ、このユルい感じが大好きなんで。
今日は何買おっかな。
今日こそ龜龜覇いくか?
いや、待て。まだ先の楽しみに取っておこう。
ん?あれ?まだひやおろし置いてる。
コロナの影響で酒屋さんがやっぱりいらんて言わはったんで、ぎょうさん余ってるんです、とおかみさん。
そうか。
やっぱり影響は無いわけないよな。
よし、二本下さい。あ、あとコレとコレも。
と、計四本をスカスカのクーラーボックスに入れて連れ帰り。
飲みたかったけど今年は買えていなかったひやおろし。
複雑な気分で開栓です。
旨い。しみじみ旨い。
木桶仕込とか山廃とか木槽天秤しぼりとか。
そんな言葉の羅列なんてどうでもいいと思えてくる、染み入る旨さ。
「うちは手間暇かかること大好きですねん」
さらっと笑って言うおかみさん。
でもその言葉の裏には歴史の凄み、蔵人達の仕事に対する情熱や自信がはっきりとうかがえます。
とは言え、やはり酒の好みも人それぞれ。
万人に受け入れられる味では無い、とも思う。
でも酒のことを何も知らない、冩楽の雫取りを安もんの味とバッサリ切り捨てる(笑)嫁がこう言ってました。
「ここのお酒は筋が通った味がする。きっと魂が入ってんねん。」
俺が言いたかったことを一言で言うなよ(笑)。