黒松白鹿 純米
以前飲んだ剣菱にわずかな塩味を感じて驚き、色々と調べてみると
仕込み水として使用される「宮水」は、どうやら本当に塩分を多く含むのだそうです。
なるほど。あれだけ強い旨味を感じるのも、塩味の存在下と考えれば頷けます。
それ以来、灘のお酒がどうしても気になってしまっています。
そんなわけで今夜はこちら。
1カップ200円程度。リーズナブルな価格でチャレンジ出来るのも、灘のお酒の強みですね。
米の香りがありますが、かなり控えめ。
口当たりは柔らかく、ふくよかな甘味や旨味があります。後味は少し苦味がありますが、キレが非常によく、後にほとんど残らないので嫌な感じは全くありません。
全体的にはサッパリしていて、淡麗中口〜辛口っぽく感じました。
肝心の塩味は、剣菱と比較すると少ない気がします。その違いはどう生まれるのでしょう…?
特筆すべきは、スペックからは想像できない飲みやすさ。
過去の経験から、精米歩合70%・純米酒というとかなり飲みづらいイメージがありました(今回は「安いし、苦手と思ったら調理酒にすれば良い」と思っていた)。
日本酒苦手だった私が、こんなスペックのお酒をスイスイ飲めていることに驚き。
常時ストックの剣菱を引っ張り出して飲み比べると、やはり深みや滑らかさは敵わないですが
その分軽快さや清涼感があり、ちょうど今の暑い時期とサッパリしたアテ(今回は初鰹薬味たっぷり)には最高でした。
価格からは考えられないほど、飲みやすく美味しかったです。
灘にはまだまだすごいものが隠されているかも知れないと予感させる一本でした。
特定名称
純米
テイスト
ボディ:軽い+1 甘辛:普通