『天山』『岩の蔵』の酒銘で知られる天山酒造。江戸期には水車業を営んでおり、米や小麦の製粉技術をもっていたことから製麺業も手がけ、明治初期に廃業した近隣の酒蔵を引き継いで酒造業を始めた。蔵は佐賀県小城市、筑紫山系天山から流れる祇園川のほとりにあり、同川の「清水の滝」は源氏ホタルの郷として名水百選にも選ばれている。湧水は鉄分がなく、カルシウムやマグネシウムなどミネラル分を多く含んだ中硬水。これをベースに地元小城産の米の旨味を活かした純米酒を造ろうと、6代目七田謙介氏が蔵元姓を銘柄に据えて、2001年に発売したのが『七田』である。 穏やかで気品ある香りと、米の旨味と酸味のバランスがとれた味わいが特徴で、口に含んだ瞬間のインパクトがあり、米の旨味を感じつつ2杯目も思わず飲みたくなるような、キレのよい純米酒をめざしている。 販売する酒販店が限られる限定流通商品だが、多くの居酒屋で定番商品となっているほか、はっきりした香味の特徴から海外各地でも人気を博している。(鈴木真弓)
七田のクチコミ・評価
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七田の銘柄一覧
銘柄 |
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純米吟醸 五百万石原料米:五百万石、精米歩合:50%、日本酒度:1、酸度:1.5、アルコール度:16% |
純米 山廃旨口原料米:山田錦、精米歩合:65%、日本酒度:2、酸度:1.9、アルコール度:15% |
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夏純原料米:出羽燦々、精米歩合:60%、酸度:1.3、アルコール度:14% |
純米 愛山 七割五分原料米:愛山、精米歩合:75%、酸度:1.7、アルコール度:17% |
純米 雄町 七割五分原料米:雄町、精米歩合:75%、日本酒度:3、酸度:1.8、アルコール度:17% |
純米 六割五分原料米:山田錦、精米歩合:65%、アルコール度:17% |
純米 山田穂 七割五分原料米:山田穂、精米歩合:75%、日本酒度:3、酸度:1.9、アルコール度:17% |
七田の酒蔵情報
名称 | 天山酒造 |
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特徴 | 佐賀県小城市の清水川。その本流である祇園川は、日本名水百選にも選ばれ、その清らかさは初夏の時期にほたるが飛び交うほどである。また、天山山系の伏流水はミネラル分が多く、酒造りにとっては理想的な名水である。その河畔である佐賀県小城郡小城町岩蔵にて蔵を構える天山酒造(てんざんしゅぞう)。創業は江戸時代1861年(文久元)年、祇園川の清流を利用した水車業を営み、製粉・製麺業を行っていた。蔵元である七田家は地元の造り酒屋からも酒米の精米を引き受けていたという。その縁で、廃業する蔵元から酒蔵や道具一式を購入し、1875年(明治8)年、初代・七田利三が酒造りを始めた。建築に造詣が深かった二代目によって建てられた蔵は現在も文化財として残り、三代目は酒米の研究から育成への取組と、その後も歴代の当主の「こだわり」が現在も受け継がれている。創業当時からの銘柄は「天山」で、現在では、九州限定流通の「岩の蔵」、6代目蔵元によって生まれた純米酒ブランド「七田」など様々な商品を展開。約90%は地元佐賀県産のお米を使用し、「良い酒は米作りから」との理念で、「天山酒米栽培研究会」を立ち上げている。フランスのコンクール「KURA MASTER」では、2017年 に最優秀プレジデント賞を受賞、2022年には、古酒部門にてプラチナ賞を受賞と海外でも高い評価を受けている。 |
酒蔵 イラスト |
(山本浩司氏撮影+加藤忠一氏描画) |
銘柄 | 天山 七田 岩の蔵 飛天山 和華蘭 蛍川 純天山 蛍酔 遊花 一日千秋 温故知新 Salud Sparkling re:echo(リ:エコー) |
HP | 酒蔵ホームページはこちら |
所在地 | 佐賀県小城市小城町岩蔵1520 |
地図 |
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