長野で頂いたので、久しぶりにBeau Michelle。好き嫌いが分かれる酒ですが、そのクセの強さが魅力的で、暑くなると呑みたくなります。
スノーファンタジーの夏ヴァージョンは初ですが、めちゃ吹き出してビックリした。林檎感のある酸味で、Beau Michelleは甘すぎて…という方は、こちらが良いかも?
アル度9%と低アルコールですが、伴野酒造の六代目も酒に弱いらしく、「僕はからきし飲めない体質なのですが、だからこそ日本酒の味には敏感だと思っています。ちょっとの雑味や、マイナスだと感じる味わいも見逃せなくて」ということで、このBeau Michelleも「もったりとして田舎臭かったので、クリアで軽快な味わいを目指しました」とのこと。
「コロナ禍の影響で今後、生活様式が変わって日本酒に求められるものも変わってくるのかもしれませんが、僕は変わらず地酒蔵としてやっていくつもりです。世の中の変化に合わせた酒をつくるつもりもありません。どんな世の中になっても周囲の目を気にしたり、都会でウケるために過剰に酒をアピールしたりせずに、そこはもう長野の地酒でいいじゃん、て思う。
30代後半のことですが、酒の売り方や見せ方を自分でも考えすぎてすごい疲れてたときがありました。人と話すのが嫌になっちゃったくらい(笑)ちょうど、同世代の蔵元が自ら前に出て酒を世間にアピールする人が増えて、焦りもあったからなのですが、自分はなんのために誰のために酒をつくっているのかわからなくなってしまったんです。
でも結局、自分がつくりたいのは、代々うちで受け継いできた澤の花という長野の地酒でした。若手がよくやる新しい銘柄を立ち上げるのも否定はしませんが、自分がやるのはなんか嘘くさいから、地酒としてやっていくためにあえて昔の銘柄を引き継ぎました。うちの蔵がなぜここにあって酒をつくってきたのかというところを、いちばん大切にしたいんです」という六代目の言葉は非常に好感が持てます。
酒の種類
生酒 原酒 発泡
テイスト
ボディ:軽い+1 甘辛:甘い+1