豊盃 特別純米酒 0.72
製造 2023年9月 開栓 5月12日
純吟だと、豊盃米とか花筏とか付くけど、
特別純米は何にも、これも豊盃米なんだけど。
香り穏やか落ち着いた津軽りんごと
若いバナナのグラデーション、刺激なし。
食べごろ3日前の控えめなウリ科の甘味を、
やがて湧き出す圧倒的な苦味が覆い隠す。
のど越しサラリ、苦味が漂う後口。
硬いので開栓初日は舐めるだけで留め置く。
苦味が勝る含みは、2日目に甘苦五分五分、
3日目から素朴な甘味がじわーと日毎に増し、
程なく、絶妙なバランスで旨味を引き出す。
のど越しは優しく、甘苦がふわーと消えます。
こうなるともう、なんか気分が長閑でね、
唯々、ダラダラと呑んでいたくなります。
お燗をつけて支度が整うと気分は弘前、
場末の居酒屋で八勺燗、「お代わりー」
この感じは豊盃米のお酒に共通だと思う。
純米吟醸をほんわりさせたのが特別純米。
さらにぼんやりとさせたのが「ん」かな。
特約店にて 税込1,760円