木戸泉 2001 & 2013 & 2016 Special Blend 国産米60%
お世話になっている酒販店の頒布会50回記念酒で、五代目現蔵元杜氏がこの販売店に勤務していたご縁で、ご本人の節目の歳(2001年入社、2013年杜氏就任、2016年社長就任)の古酒をブレンドした超限定酒を企画。深みのあるカラメル香、含むと熟甘がまったりと、酸もしっかりしていて、どっしりとしたフルボディの濃厚旨が素晴らしく(アル分も18度とパンチがあって良し)、最後にカラメル甘苦を喉奥に感じる。木戸泉自体は何度か呑んだことがあるが、今まで熟成酒に注目してなかったので、来年は試してみようかと思う。
日本酒の付加価値を上げる手段としてこの熟成という手法は一つの答えだとは思うが、原料や製法のこだわりと違って、今まで手掛けていないところはすぐには手の届かない領域。いくら情熱と資本があっても時間(とき)は買えない。そういう意味では先月末に同じく熟成酒ブレンドを呑んだ達磨正宗と同様、こちらの木戸泉も昭和40年代に熟成酒への扉を開けており、現在その時代のヴィンテージを販売しているのは凄いことだと思う。
酒の種類
古酒 山廃
テイスト
ボディ:重い+1 甘辛:甘い+1