大切な方やお世話になった方へ、と説明に書かれた「寒菊 39 Special Thanks」。
大切だけどお世話になったけど。
その分しんどい想いもしたので、素直にお礼が言えなくなっちゃった相手と飲む。
香りが華やかで、南国の果実風というのがよくわかる。
米なのに、どうしちゃったの、といつも思う。
じわっと薄い発泡を感じさせた後に、うすにごりの甘さがふわっとくる。寒菊、どれも好きだなぁ。
この日は1年前と同じく、あさりと菜の花の酒蒸しを作った。もう旬の食べ物もお酒も一巡したんだから、ナニぐずぐずしてんの、と自分を叱りたくなる。
弱い私は忙しさを言い訳に、過去も未来も忘れたフリをして、同じことを繰り返している。
情けないけど、今はもう多忙と酔いで頭が回らない。
男は単純で、安心するとまた言葉が減る。
女は減った分の言葉の裏を読み、不安がふくらむ。
相手がごまかしている何かを想像し始めると、眠れなくなる。妄想にブレーキを掛けるために、深夜にまた飲んでしまう。
……私を救ってくれるお酒に、全力の感謝を。
数日後、この「39」が外飲みで出てきて、仕事仲間とお疲れ〜ありがとうーと素直に飲むと、さらに美味しかったことをご報告しておきます。
特定名称
純米大吟醸
酒の種類
無濾過生原酒
テイスト
ボディ:軽い+1 甘辛:甘い+1