雨降 桃色かすみ酒
上立ち香は酢酸エチル様の香りの奥に、米の研ぎ汁のような穀物香をわずかに感じます。含み香もほぼ同じで、そこのギャップは少ないです。
味は甘味メインに程よく酸味があり、苦味はほぼ無いに等しく、まさにフルーティー。
ただし、旨味も時折り顔を覗かせるので、日本酒としての主張もあるように思います。
ワインの様という前評判を見て洋食で合わせてみましたが、実際は意外と米らしさがあるため、ライトな和食の方が合うかも知れません。来年はちらし寿司や蛤のお吸い物と合わせてひな祭りの際に飲んでみたいです。
後味はスルスルと溶けるようにフェードアウトしてゆき、非常に柔らかいです。
何も言われなければ精米歩合30%か40%の酒かと思うほどに雑味がありません。それでも奥で感じる糠や研ぎ汁のような香りや味わいは一般的な日本酒にはあまりないもので、それが精米歩合90%であることを密かに語っているように思えました。
特定名称
純米
原料米
雄町
酒の種類
生酒
テイスト
ボディ:軽い+1 甘辛:甘い+2