樋木酒造の代表銘柄「鶴の友」は、地元の内野町を中心に新潟市でしか流通しない日本酒。背景には、地酒とは本来その土地で飲まれ、販売されるお酒という蔵元の考えがある。樋木酒造は地酒屋としての信念を今なおつらぬく。その頑な想いで1832年の創業から現在まで、小規模ながら長く地元に愛される日本酒をつくってきた酒蔵だ。社長の信念は「酒は適量を」。日本酒と向きあう真摯な姿勢をあらわす言葉で、鶴の友シリーズを飲めばその思いが感じられるはずだ。新潟の日本酒は淡麗辛口のお酒というイメージがあるが、鶴の友の味わいはそのイメージをくつがえすだろう。「鶴の友 上白」は芳醇な旨みを感じながらもやわらかな口当たりで、どんな飲み方でも楽しめる日本酒だ。全国酒類鑑評会でも金賞をとった「鶴の友 上々の諸白」は、果実の香りがほのかに感じられるやわらかな味わいの大吟醸酒。数量が少ないため、なかなか手に入らない貴重なお酒だ。