勝駒* 大吟醸 兵庫県産山田錦40%
外呑みでは何度かお目にかかっていたが、やっとサシで呑める機会を得、それも美人4姉妹にお揃いいただき、完全に舞い上がり状態。
まずは今まで少ないながらも一番呑んでいる回数の多いこの大吟醸から(東京でなかなか勝駒をおいてある店は少ないし、見かけるのはそれなりの店だったりするからだろう)。純米→純吟から純大ではなく、アル添に移る銘柄が他にもあるが、やはりそれなりの理由があるのだろう。昨年は17年ぶり2度目の純米大吟醸が発売されたらしいが、きっと純大の方が圧倒的に難しいんでしょうね、それぞれの作り手が納得のいく旨い酒にするのが。
上立ちから気品のある芳香で、テイスティンググラスにずっと鼻を突っ込んでいたくなるくらい心地よく、強いて表現すれば桐箱入りのマスカット香だが、そこまでは強くなく、朝露に濡れた健気で可憐な草花のイメージに近い。含むとそれが甘なのか、酸なのか、わからないくらいの優しいトーンで口の中を覆い、呑み込む直前は苦でキレるかと思いきや、ふんわり最後に実に柔らかいコメの旨味がやってくる。
いわゆる淡麗辛口でここまで絶賛できる酒は自分的には他になく、まさに比類なき存在。今まで単体外呑みのみだったので、じっくり四姉妹と楽しい時間を過ごしたい。そしていつかより地元色の強い本仕込、上撰も試したい。
特定名称
大吟醸
原料米
山田錦
テイスト
ボディ:軽い+1 甘辛:辛い+1