菊正宗 特撰 生酛辛口 本醸造
兵庫県 アルコール分16度 精米歩合70%
dancyu 2018.3 日本酒クロニクル
歴史をつくった15本 より 1/15
SAKETIMEを利用するに当たって、日本酒の基礎を勉強し直したいと感じ、適当に手元にあった雑誌に載っている酒からセレクト。
戦中戦後の米不足の時代を過ぎて、高度成長期真っ只中の1960年代には、日本酒の消費量もグンと上向きになり、そんな中「灘の生一本」の言葉とともに、本格派の酒として全国を席巻したのが“剣菱”“白鷹”そしてこの“菊正宗”とのこと。
なお、灘とは歴史的な酒どころである兵庫県は灘五郷に由来するらしい。
《冷》
物凄いハードパンチャー。旨味やら酸味やらもあるが、そんなことより辛口の切れ味とねっとりと舌にまとわりつくアルコール味が強く感じられて、くらくらする風味。
脂っこい肴が手近になかったが、あればなかなか良いパートナーになりそう。
《燗》
かなり表情が変わり、優しさとまろやかさ、ある種の気品さえ見せる。それでも、芯の力強さはそのままだ。ただ、ぬる燗になるとやや水っぽい感じになってしまった。
《総評》
どこか懐かしい味わい。成人して最初に飲んだ日本酒は確かこんな味で、それ以降日本酒を敬遠したような(笑)
今では多少日本酒も飲み慣れたつもりだが、まだまだ修行が足りないのか少々キツさは感じる。
酒だけだとつらいので肴など調整してペースを掴めればこっちのものだが、それでもかなり呑み疲れるタイプの酒。
ふと、こういうストロングスタイルの酒にはと冷凍していたマスの塩焼きを使って骨酒にしてみると、抜群に旨かった。
特定名称
本醸造
酒の種類
生もと
テイスト
ボディ:重い+2 甘辛:辛い+2