紀土 ひやおろし 純米吟醸 2022
香りは米の香りがしっかりあり、フルーティさが足されている感じ。
味わいは旨味はしっかり取れるが、やや辛口方向で酸があり余韻が長めでキレは強め。(旨みは奥にあり、後のほうで感じる)
冷やのままだと刺激はやや強めに感じ、甘みと香りは温めると立ってくる。
昨年よりややさっぱり目で食中酒方向にさらに振ったように感じる。
今年版はキンキンに冷やすよりも温めたほうが紀土のひやおろしとして本領を発揮する感じで、一番旨い温度帯は冷蔵庫出し〜20℃くらいまでかなと思う。
(濃いめの料理ですっきり目の食中酒にしたいなら5℃くらいの雪冷え、酒の旨味も感じつつ食事を楽しみたいなら15℃くらいの涼冷えくらいの温度帯で呑むのが良いのではないかと思う。)
旨みと呑みやすさのバランスが良いので非常に良い出来だと思う。
間違いなく食中酒としてコスパも足したら今年も5点満点以外は無いでしょう。
昨年のひやおろしとの比較(温度帯:雪冷え)
香りは昨年の方が米の甘みがしっかり出ている。今年の方はフルーティさもやや感じる。
呑んだ感じは体感の日本酒度は同じで±0〜+1程度だが、昨年のほうが旨みが乗っており苦味や渋みを感じるのでひやおろしらしいかもしれないが、程よい旨みと呑みやすさで言ったら今年版かなと思うので、自分は今年版の方が好きかなと思う。
熟成感や旨味を重視する人には昨年版、旨みと呑みやすさとのバランス重視なら今年版で評価が分かれるのではないかと感じた。
居酒屋さんに置くなら食中酒向けで万人受けする今年版の方が軍配が上がるのではないかと思う。
特定名称
純米吟醸
原料米
五百万石
酒の種類
一回火入れ
テイスト
ボディ:普通 甘辛:普通