王祿** 純米大吟醸 袋吊斗瓶取り 無濾過生原酒 2019 山田錦35
王祿プレミアム純大3銘柄のオオトリは最高位の袋吊斗瓶取りの2019もの。公式HPによると約2年に一度の発売とあるが、昨年(2017もの)に続き今年(2019もの)も発売されたということは、それだけ今年も出来が良いものがあったのだろう。
上立ちはいつもの王祿香(香木系)だが若干アルコールを感じる。酸がやや目立ち、まったりと熟れたコメ旨を感じさせ、余韻にカラメル感あり。前回の限定五十2018ものよりも熟成感は強い。常温にすると上立ちから熟成感をより強く纏い、甘も頑張るが酸の強さには勝てず、燗につけても傾向変わらず。
(2日目)酸も角も取れてきて、相対的に甘が出てきて盛り返してきたが(4.0⇒4.2)、相変わらずアルコール感は残る。昨シーズンは3銘柄の中でさすがにこの斗瓶取りが頭ひとつ抜けて旨かったが、今シーズンはそうした突き抜け感がなく、正直限定五十が一番好みだった。所詮、個人の感性に委ねられる嗜好品はこれだから面白い。
(3日目)納得いかずもう1日残してみた。なるほど気になったアルコール感もなくなり、酸も大人しくなって、五味バランスがとれまろやかな極旨酒に。さすがにベースの造りがいいだけのことはある。(4.2⇒4.6)
特定名称
純米大吟醸
原料米
山田錦
酒の種類
無濾過生原酒
テイスト
ボディ:普通 甘辛:普通