嘉美心酒造が創業100周年を記念してつくった新ブランド「神心」は、旨口の日本酒を追求し続けてきた蔵元だからつくれる銘酒。創業当時には神の字を銘柄につけるのは、畏れ多いとして「美しい心を喜ぶ=嘉美心」と名づけたそう。100年の時を経て、今が神の字をつかう時だと満を持して「神心」と名づけ、「身も心も清めて酒造りをしたい」という想いが込められた。 1913年に創業した嘉美心酒造は、岡山県に蔵をかまえる。「お客様の口に入るまでが酒造り」という信念のもと、素材や品質管理を徹底することで、安心して口にできるものを提供することにこだわる酒蔵だ。瀬戸内海では牡蠣の養殖がさかんなため、牡蠣殻を肥料にして里海米をつかうなど、地域で循環する酒造りにも取り組む。里海米製法でつくられたアケボノ米を、精米歩合を58%まで磨き上げてつくったのが「神心 純米吟醸 瓶囲い」だ。雑味が少なく米の旨みをよく感じられるのが特徴で、通年販売されているので手に取りやすくおすすめの1本。