- 日本酒ランキング46位
- 中部地方日本酒ランキング13位
- 新潟日本酒ランキング3位
新潟県津南町の豪雪地帯に位置する苗場酒造が手掛ける「ゆきのまゆ」は、その名の通り、雪の繭玉を思わせる繊細でフレッシュな日本酒だ。この銘柄名は、湿気を多く含む津南町の雪が石の上に丸く積もる様子が繭玉のように見えることから、「雪繭」と呼ばれる地域の風景に由来している。ひらがな表記により、雪の丸みや柔らかさを表現し、袋搾り特有のうす濁りが口の中で溶ける様子や、繭玉のようなしっかりとした味わいを醸し出す意図が込められている。苗場酒造は1907年に創業、日本百名山の一つである苗場山の麓である新潟県津南町に位置し、苗場山から生み出される清冽な伏流水を豊富に使用している。2024年10月1日、「醸す森」から「ゆきのまゆ」へとリブランドされ、さらに魅力を増した。「ゆきのまゆ」は、一段仕込み、袋搾り、無濾過生原酒といった手間とコストを惜しまない製法で造られている。洗米、麹、仕込み、上槽のほとんどを手作業で行い、繊細かつ優雅な味わいを追求している。その結果、濃厚な甘みと旨味、そして口に含んだ後に広がる爽快な微炭酸が特徴となっている。「ゆきのまゆ 純米吟醸」は、洋梨やライチを思わせる甘い香りと、キュッと引き締まる酸味が特長だ。食前酒として楽しむのはもちろん、ピザやパテ・ド・カンパーニュなどの料理とも相性が良い。一方、「ゆきのまゆ 純米大吟醸」は、巨峰やパイナップルのような甘い香りと、ヨーグルトのような酸味が際立つ。おちょこで飲むとより甘く感じられ、ワイングラスで飲むとフルーティーな香りと輝きのある甘味を楽しめる。新潟の豊かな自然と伝統が育んだ「ゆきのまゆ」は、その独自の製法と味わいで、日本酒の新たな魅力を感じさせてくれる逸品だ。
ゆきのまゆのクチコミ・評価
ゆきのまゆが購入できる通販






























ゆきのまゆの酒蔵情報
名称 | 苗場酒造 |
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特徴 | 日本百名山のひとつ苗場山の麓、新潟県津南町に位置する苗場酒造(なえばしゅぞう)。1907(明治40)年の創業で、苗場山から生み出される清冽な伏流水を豊富に使用した日本酒は地域からも親しまれ、創業時からの銘柄「不二正宗」や、地元津南町産の米を始めとした新潟産にこだわった「苗場山」は、登山客にも人気の銘柄である。2014(平成26)年には、社名も滝澤酒造から苗場酒造へと改め、100周年を期に社屋の改修を行った。2017(平成29)年に誕生した新ブランド「醸す森(2024年、ゆきのまゆにリブランド)」は、日本酒業界の低迷が続く中で、今までの日本酒とは全く違う味わいの新ブランドを立ち上げる必要性を感じた蔵元が、旅館オーナーの山岸裕一氏から「一段仕込みで造ってみたらどうか」と言われたことがきっかけとなって始まったブランドである。一度に少量しか造ることができず、米も通常より多く必要な仕込みだが、発酵の若い段階で搾るため、芳醇な吟醸香とお米の甘味がフレッシュで度数も低いが豊潤な個性的な味わいの酒になり、インターネットでのクチコミを中心に高い評価を得ている。そして2023(令和5)年には、食事に寄り添うお酒として新たに銘柄「深然」が誕生した。「人気だからプレミア化するのではなく、誰でも飲みたいときに簡単に手に入るお酒になりたい。」飲む人に寄り添った、魅力的な酒を誕生させる蔵元はそう語る。 |
酒蔵 イラスト |
![]() (加藤忠一氏描画) |
銘柄 | 苗場山 越の龍神 龍ヶ窪 不二正宗 ゆきのまゆ 猫場山 深然 |
HP | 酒蔵ホームページはこちら |
所在地 | 新潟県中魚沼郡津南町大字下船渡戊555 |
地図 |
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